CentOS 7.3 に Resilio Sync をセットアップする。
同期先として、QNAPを使用する (QNAP 側は App Center からインスト-ル)。
本構成は、LAN内で処理を完結できるようにする (凄く手間取った…)。
手順は下記の通り。
- CentOS 7.3 に Resilio Sync をインスト-ル
- Resilio Sync 及び バックアップの為の処理をセットアップ
- QNAP に Resilio Sync をインスト-ル
- Resilio Sync のセットアップ
1.CentOS 7.3 に Resilio Sync をインスト-ル
1.『/etc/yum.repos.d/resilio-sync.repo』を作成
[resilio-sync]
name=Resilio Sync
baseurl=https://linux-packages.resilio.com/resilio-sync/rpm/$basearch
enabled=1
gpgcheck=1
2.公開鍵のインスト-ル
下記コマンドを実行して、公開鍵のインスト-ル。
rpm --import https://linux-packages.resilio.com/resilio-sync/key.asc
3.Resilio Sync のインスト-ル
下記コマンドを実行して、Resilio Sync のインスト-ル
yum update yum install resilio-sync rsync
*
『rsync』は、バックアップで使用する為にインスト-ルする。
2.Resilio Sync 及び バックアップの為の処理をセットアップ
1.設定ファイル修正
『/etc/resilio-sync/config.json』を下記の通りに編集。
9行目付近。
"webui" : { "listen" : "0.0.0.0:8888" }
*
本修正は、Resilio Sync WebUI のアクセス元をロ-カルホスト以外から許可する設定。
2.『rslsync』ユ-ザ-ディレクトリ作成
Resilio Sync 用のユ-ザ-ディレクトリを作成する。
mkdir /home/rslsync mkdir "/home/rslsync/Resilio Sync"
3.Resilio Sync WebUI 用パケットフィルタリング設定
下記コマンドを実行して Firewalld 設定。
firewall-cmd --add-port=8888/tcp --permanent firewall-cmd --reload
4.Resilio Sync サ-ビスの起動設定
下記コマンドを実行して Resilio Sync サ-ビス起動設定。
systemctl start resilio-sync.service systemctl enable resilio-sync.service
5.Resilio Sync WebUI アクセス
下記URLにアクセスする。
http://セットアップ対象のホスト名 又は IPアドレス:8888
*
初回ユ-ザ登録が発生する。
6.Resilio Sync セットアップ
右上『環境設定』⇒『全般』⇒『言語』より、『日本語』を選択して、F5を押下して画面を更新。
再度、右上の『環境設定』⇒『全般』⇒『詳細設定』より、『接続 リスニングポ-ト』を確認 (後で使用する為)。
『UPnP ポ-トマッピングを使用する』のチェックを外す。
『パワ-ユ-ザ-向け環境設定を開く』を押下する。
『パワ-ユ-ザ-向け環境設定を開く』で表示された画面より、『peer_expiration_days』の値を『0』に修正する。
再起動を要求されるので、下記コマンドを実行して再起動。
systemctl restart resilio-sync.service
再起動後、再度 Resilio Sync WebUI 画面を表示し左上の『+』⇒『標準フォルダ』を押下する。
フォルダには、『rslsync』ユ-ザ-ディレクトリ作成 で作成したフォルダを選択する。
『共有』設定の『リンク』タブに関しては、『アクセス許可』に『読み取り専用』。
『セキュリティ』は、『招待した~』、『失効予定の~』、『使用可能な~』の全てにチェックをつける。
『キ-』タブを開き、『読み取り専用』のキ-を確認 (後で使用する為)。
追加したフォルダの右端『…』から⇒『環境設定』を押下。
『環境設定』の『ピアに接続しています』は、『必要な場合はリレ-~』、『トラッカ-サ-バ-~』のチェックを外す。
7.Resilio Sync 用パケットフィルタリング設定
下記コマンドを実行して Firewalld 設定。
firewall-cmd --add-port=『環境設定』⇒『全般』⇒『詳細設定』で確認した、『接続 リスニングポ-ト』/tcp --permanent firewall-cmd --reload
8.バックアップスクリプトの作成と、ク-ロン設定
『/home/rslsync/backup.sh』を作成する。
#!/bin/bash PATH=/usr/local/sbin:/usr/bin:/bin # バックアップ先 BACKUP_DIR="/home/rslsync/Resilio Sync" # 差分バックアップ rsync -av --delete "バックアップ対象ディレクトリパス" "$BACKUP_DIR" &> "$BACKUP_DIR/rsync.log" # 所有権設定 chown -R rslsync:rslsync "$BACKUP_DIR" &>> "$BACKUP_DIR/rsync.log"
作成したバックアップスクリプトを『/etc/crontab』に設定する。
3.QNAP に Resilio Sync をインスト-ル
QNAP にログインして、App Center から Resilio Sync をインスト-ルする (resilio と入力すると表示される)。
4.Resilio Sync のセットアップ
QNAP にインスト-ルした Resilio Sync を開く。
*
初回ユ-ザ登録が発生する。
左上『フォルダの追加』の隣にある『下を向いた三角』⇒『キ-またはリンクを入力する』を押下する。
表示された『手動接続』に Resilio Sync のセットアップで確認した『キ-』タブの、『読み取り専用』のキ-を入力する。
追加されたフォルダの右端『…』から⇒『環境設定』を押下する。
『環境設定』の『ピアに接続しています』は、『必要な場合はリレ-~』、『トラッカ-サ-バ-~』のチェックを外す。
『既定のホストを使用する』にチェックをつけ、Resilio Sync をセットアップした対象マシンのホスト名 又は IPアドレスと、『環境設定』⇒『全般』⇒『詳細設定』で確認した、『接続 リスニングポ-ト』を入力する。
以上で Resilio Sync が動作する。
凄い大変だった…まさか同期元と同期先を紐付けるために (デフォルトでは) インタ-ネット接続していたとは。
一応これで LAN内で完結してる…筈。
後、Resilio Sync WebUI の初回ユ-ザ-登録結果は『/var/lib/resilio-sync』配下にあるファイルっぽいので初回ユ-ザ-登録を変えたいなら消せばいけるっぽい。
参考元
- Installing Sync package on Linux
- archlinxu
- さくらのナレッジ
- CUBE SUGAR CONTAINER
- bash: 標準出力、標準エラー出力をファイル、画面それぞれに出力する方法
- server world